都心の一等地赤坂にある山脇学園は、1903(明治36)年に山脇玄、山脇房子夫妻により創立された118年の歴史を刻む学校です。新タイプ入試編集部では、そんな伝統校が今までにない革新的な新スタイルの入試、英語AL(アダプティブラーニング)入試を行なっているという情報を入手。「英検3級相当以上の英語力があれば、事前に学校が他の試験科目の学力の育成サポートをしてくれる」英語AL入試について、一体どんな入試なのか、入試広報部長 鎗田 謙一先生にお聞きしました。

※写真撮影時のみマスクを外していただきました
「英語AL入試」の概要をまず教えてください。
「本校では、英検3級以上の取得が条件の英語入試や帰国生入試を行なっていますが、英語AL入試は英検3級相当以上の英語力があれば受験できる入試です。試験科目は算数(算数の基本問題プラス国語的な要素のある論理的に考えて記述する問題)のみで、算数は本校が用意したアダプティブラーニングアプリを利用して自己学習し、実力を蓄えてから受験できます。英語以外の教科に自信がない受験生や、英語力があって6年生になって受験を思い立った受験生におすすめの入試です」
受験資格の「英検3級相当以上の英語力」とは?
「近年コロナ禍で英検を受験できなかった受験生が大勢います。そこで英検を持っていない受験生に対しては、11月20日かもしくは12月11日(2021年の場合)の英語AL入試個別説明会で、アダプティブラーニングアプリの問題に答えてもらって英語力を判定します。または試験当日までに英検3級以上を取得して合格証をご持参いただいてもOKです」

算数はどんな問題が出題されるのでしょうか。
「算数の基本問題については、教科書レベルの基本的な問題を出題します。テンポよくたくさんの問題を解く必要があります。しかしながらこの算数問題は、本校が用意するアダプティブラーニングアプリの問題の中から出題されますので、アダプティブラーニングアプリで勉強しておけば試験対策になるでしょう。論理的に考えて記述する問題は、例えば『メジャーを使わずにビルの高さを求める方法を書きなさい』『日時計はどうして時間がはかれるのでしょう』など、計算問題ではなく、思考力と国語力が求められる問題になります。
例題を発表していますのでご覧ください

https://yamawaki-lp.ed.jp/yamawaki2107al/
アダプティブラーニングアプリはどこで入手するのですか。
「6月から毎月開催している説明会にご参加ください。そこでIDをお渡しするので学校のパソコンで問題にチャレンジしてください。アダプティブラーニングアプリに入っている問題は、小学校の基礎問題がほとんどで、4年生レベルの問題から始まって6年生レベルまでレベルアップしていきます。できなかった場合は、レベルが戻り復習ができますので確実に力をつけていくことができます。試験当日もアダプティブラーニングアプリの問題の中から出題されますが、アプリに慣れ、確実に力をつけていくためにも、ご自宅でこつこつと学習することをおすすめしています。アプリのIDの配布は10月の説明会が最終となります。体験会に参加していただき、IDを手に入れたら、ぜひコロナ禍の中のおうち時間を有効に使ってみてください」

「英語AL入試」は、どんな受験生に向けた試験でしょうか?
「英語が好きで英語力はあるのだけれど受験の準備はしていなかった。でもコロナ禍でやはり受験を考えはじめた。そんな子に算数をアダプトして算数1科目で受験してもらおうという試験です。アダプトには『適合させる、面倒をみる』という意味があり、英語AL(アダプティブラーニング)入試は、すでに英語力はあるのですからその他の学力を試験までに適合するように育成して臨んでもらおうということから考えた試験です。そしてその他の学力の中でも重視したのが算数。算数は積み重ねで学力がつく教科ですので、継続してご家庭で取り組んでいただければ、入試本番までに確実に算数の基礎力がつくでしょう」
英語AL入試は、一般的な入試と違って、説明・体験会に参加することが受験条件。また説明・体験会は定員のある予約制なので、まずは予約することをおすすめいたします。
※今年度は終了いたしました
英語AL入試体験会 2021年9月25日(土)13時15分~14時30分 予約受付中。(9月12日まで) ▶https:www.yamawaki.ed.jp/0925al/ ※申し込み多数の場合、15時~16時15分の回を設けます。申し込み順に後半の回に割り振ります。
入試対策説明会同時開催(体験会最終) 2021年10月16日(土)13時~14時15分 ※申し込み多数の場合、別途回を設ける予定です。
- 取材Memo
-
イングリッシュアイランド
山脇学園では、これからの時代に求められる創造的な学力を育むために「イングリッシュアイランド」「サイエンスアイランド」「リベラルアーツアイランド」の3つのアイランドが設けられています。その一つ「イングリッシュアイランド」は、外国に留学したような環境で英語を学ぶ施設が用意されており、エントランス広場の周りには、学校・レストラン・カフェ・フラワーショップ・ニューススタンド・銀行・薬局・シアターなどイギリスを模した街並みが広がります。そしてこの街にはネイティブの英語教員がホストとして駐在。コミュニケーションは主に英語で行われます。放課後はすべての中高生に開放され、カフェでの英会話、シアターでの映画鑑賞などが行われています。