【宝仙学園】の「新タイプ入試」で、自己ベストを更新する知的で開放的なワクワクする広場へ。

自己アピール型入試

都内最大の出願者数の公立一貫型適性検査入試から得意を生かせるAAA(世界標準)入試など12種類の入試をラインナップ。日本一入試方法が多い宝仙学園理数インターは、受験勉強が間に合わなかったお子さんにも門戸を開き、“自分にあった入試を見つけられる”人気校です。もちろんその人気は、入学してからの学びや学校生活に根ざしたものであり、それが入試にも現れているからに他なりません。本取材では、12種類ある入試の中のプレゼン型とアクティブラーニング型の入試について、入試広報部長 米澤 貴史先生にお聞きしました。

入試広報部長 米澤 貴史先生 

プレゼン型やアクティブラーニング型入試を導入された理由をお聞かせください

「私立の入試というと、塾に通って2科4科や公立一貫型のペーパーテスト対策のために勉強して、となりますが、塾に通っていなくても、また受験勉強が間にあっていなくても、目に見えない能力や個性を持った子はたくさんいます。そんな子たちに門戸を広げていこう、見える学力ではなく見えない学力を見ていこうということからはじめた入試です」

12種類の中で新タイプ入試にあたる入試は?

「12年間の学習歴や自身の成長をアピールしてもらう『リベラルアーツ入試』、アスリート、アーティスト、アカデミックの各分野で全国レベルの実績を持ち世界に飛び出そうとする人を対象とした『AAA入試』、英語でプレゼンテーション面接を行う『グローバル入試』、自分の好きな本をプレゼンテーションする『読書プレゼンテーション入試』、テーマに基づいて自分の意見を発表する『オピニオン入試』と、グループワークを行う『入試理数インター』が、新タイプの入試です。ここでは説明しきれないので、ぜひ説明会(要予約)や入試体験会(要予約)にお越しください」

説明会も入試体験会も予約制。人気校ゆえにすぐに埋まってしまうそうですが、追加開催もあるので、学校のホームページはこまめに要チェックです。

入試紹介ビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=Fk9aXmHsJ3k

プレゼンテーション面接は、どんな点が評価されるのですか?

「小学校時代に熱心に取り組んできた活動を学習歴として学習歴報告書(事前に提出)に書いてもらい、それをもとに試験当日の面接で自分をプレゼンテーションしてもらいます。基本的にフリースタイルなので、映像で紹介してもらってもパネルを使ってもいいのですが、一番見ているのは、本人の体験からどういう成長があったのか、自分の言葉で話せているかどうかです。グループワークでは最初はいいことを言おうとしていても、90分の中でだんだん素の姿になっていきます。私たちが知りたいのはどんな資質を持った子なのかです。ぜひありのままの自分の言葉で話してください。またプレゼンテーション型入試には教科の試験はありませんが、日本語リスニングの試験があります」

日本語リスニングはどんな試験なのでしょうか?

「音声で聴いた話の主旨を正しく理解できたか、また理解したことを応用して課題解決するテストです。これは入学後、授業を理解しコミュニケーションがはかれるかを見るために行なっています。問題は、言っていた内容を聞く問題より、内容に対してどう考えるかを聞く問題の方が多く出題されます。日本語リスニングは、体験していただくのがわかりやすく、サンプル問題を用意していますので、ぜひチャレンジしてみてください」

日本語リスニング・サンプル音源
https://www.hosen.ed.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/fcaee2909c2d0fe6ef70a57757d3d638.mp3

日本語リスニング・サンプル問題
https://www.hosen.ed.jp/contents/wp-content/uploads/2017/01/06cfbc44dc9c723e3b49440cb925236a.pdf

新タイプ入試は、どんな学びにつながっていくのでしょうか?

「新タイプ入試の中でもグループワークを行う『入試理数インター』は、本校らしい入学後の学びに直結した入試です。学校のニックネームにもなっている理数インターの名前を飾った、教科『理数インター』の授業は、理数的な思考(繰り返し挑み論理的に考える力)を楽しく鍛えながら、コミュニケーション能力(心と心を通わせる力)やプレゼンテーション能力(発送や思考などを発表する力)を協働の中で身につけていく授業です。教科『理数インター』のテーマは『答えのない学びをしよう』。これからの時代を生きていくための、自ら求め、切り開いていく能力の育成にあります」

教科「理数インター」の授業風景

「はじめからトップギアに入れない」「12歳は、偏差値より学習歴!」と謳う同校では、丁寧にレベルアップをサポート。中学1年で身につけるのはコラボレーション(グループで協力し合い仲間とコラボレートしながら問題を解決)ですが、まず居場所と居心地をつくることを大切にしており、米澤先生が先日中1の教科『理数インター』の授業で行ったのは『桃鉄』。大人気ゲームをクラスみんなで楽しんだといいます。その他にも演劇ワークを行ったり、理数インターというと理科や数学のイメージを持ちますが、全くそうではありません。米澤先生が校長室に呼ばれ、教科『理数インター』の授業をつくる際に注文されたのは「この授業が楽しくて学校に行きたくなるような授業をつくってほしい」だけだったといいます。

教科「理数インター」の授業風景

教育は指導ではなく支援という考えの名物校長。「プレイヤーは生徒。教員はコーチ。保護者はサポーター。卒業生は後輩のために一肌脱いでくれる兄貴と姉貴。学校はその構成員たちが、それぞれの持ち場で貢献し合うプレイヤーズ・ファーストの『知的で開放的な広場』」という考え方など。宝仙学園は、多彩な魅力で1650名の受験生を集め、1239名が受験し253名が入学手続きをする超人気校。入口はたくさん用意されているので、きっとあなたにぴったりの入試を見つけられるはずです。

教えて!学校のこと 試験のこと

今年入学した中学1年生の2人にお話を聞きました。

(左)リベラルアーツ入試を受験したR.Oくん。
(右)入試理数インターを受験したM.Kさん。

宝仙学園をどこで知り、受験校に選んだ理由は?

M.Kさん「弓道部がある学校を探していて、学校説明会に参加したら楽しそうな雰囲気だったので選びました」
R.Oくん「兄と姉が宝仙に通っていて、何度も来たことがあって、楽しそうな学校だなと思っていました」

受験した試験を選んだ理由は?

M.Kさん「発表や喋ることが好きで、リベラルアーツで受験しようと思っていたのですが、説明会で入試理数インターのことを知って、リベラルアーツと入試理数インターを選びました。先に入試理数インターの合格をもらったのでリベラルアーツは受験しませんでした」
R.Oくん「リベラルアーツ入試を選んだのは、読書は向いてないし英語も苦手なので消去法で選んだ感じ?でも人前で喋るのも苦手です。4科も受験しました。あと校長先生が大好きです」

なんとR.Oくん、校長先生が大好きでiPadのカバーにサインをしてもらい、それを毎日使っていると言います。

校長先生にiPadカバーにサインをしてもらったR.Oくん。
部活は水泳部とボランティア部。

日本語リスニングの試験はどんな試験か知っていましたか?

M.Kさん「ZOOMで日本語リスニングの体験をしました。これならできそうという印象でした」
R.Oくん「ホームページにあった音声を聞いて練習をしました。英語リスニングが日本語になったようなものだと思いました」

試験を受けてみた感想は?

M.Kさん「体験の時のお題は『2035年お父さんが泣いてよろこぶ家電を開発しよう』で覚えているのですが、試験当日のお題は覚えていません。(そこで米澤先生が助け舟を出すと)あー、そうそう『○○がワクワク・ドキドキでいっぱいになる知的で開放的な広場を提案せよ』でした。レンガが積み上がった大学みたいな場所で緑があって広い場所で最新ニュースが見られるという提案をしたような気がします。詳しく覚えていませんが、楽しかったのとみんなと友達になりたいと思ったのを思い出しました」
R.Oくん「小学生1年4年?の時からずっとやっている農業?というか、植物に対する病気の対策についてプレゼンテーションしました。試験のためにお父さんのパソコンで資料はつくりましたが原稿はつくりませんでした。たくさん喋って質疑応答の時間が少なかったのですが、緊張していて何を質問されたか覚えていません。姉もリベルアーツ入試だったのですが何を話したか覚えてないといっていました。好きなことの熱が伝わればいい試験なのではないでしょうか」

M.Kさん。部活は念願の弓道部。
弓道は、お母さんがやっていたのを受け継いで。

試験のために何か準備をしましたか?

M.Kさん「リベラルアーツ入試を受験しようと思っていたので、小学校6年生の時に小学校の校長先生にプレゼンした『お便りをデジタル化して紙をなくす』スライドや署名を用意し原稿も原稿用紙に書いて用意しました」
R.Oくん「原稿は作らなかったのですがネットで集めた画像を資料としてまとめました」

実際に入学して感じたことは?

M.Kさん「クラスが分かれていても全部が一緒のクラスみたいに仲がいい、明るくて楽しい学校だと思います。あと校則が厳しすぎないと思います」
R.Oくん「体育祭とか宝仙祭(文化祭)とか、思ってた以上に生徒が中心だな、と思いました。学年だけでなく先輩とも仲がいいです」

将来やりたいことは何ですか?

M.Kさん「教科『理数インター』の授業でアイデアを出すのがすごく好きなのと、文房具が大好きなのと、小学校時代に学級委員長をしていた時にリーダーシップを褒められたので、将来は文房具の会社を立ち上げてみたいです」
R.Oくん「プログラミングを勉強して、農業の虫や病気を発見するAIを作ってみたいです」

これから宝仙を受験する人へのメッセージをお願いします。

M.Kさん「ポジティブな人が多いし、ネガティブな人もポジティブな人の影響を受けて明るくなる学校です。先生と生徒の距離も近い学校なので、おすすめです」
R.Oくん「リベラルアーツ入試を受けるなら親からいわれたものではなく、熱意があって心の底から自分が好きなものを発表して欲しいです」

取材Memo

名物校長の富士語録
iPadに「自己ベストの更新」と富士山のサイン。生徒にサインをお願いされたのはじめてだったようで、富士校長もその時はちょっと驚いていたとR.Oくん。「挑戦なくして成長なし」「なぐさめ はげまし きたえる」「答えのない学び」「明るく楽しく一生懸命」「温かみのある学校」など、富士校長が放つ数々のメッセージは、それが意味することを知れば知るほど心に響くメッセージ、ファンがいるのは大納得です。またメッセージは、生徒のみならず、教員にもよく話しているそうで、それは「学校が持つ固有の文化を知ってもらい、その文化に価値を感じる人と対話する」ためだそう。もっと知りたいと思った方は、ぜひ説明会へ。(富士校長ファンになっても取材者は責任をとりませんが)