【聖徳学園中学校】のプログラミング入試で、未来を切り拓く出過ぎた杭になれ。

プログラミング入試

JR中央線「武蔵境駅」南口徒歩3分。STEAM教育とグローバル教育を両輪に、
「正解のない問題」に対して臆することなくチャレンジする力を身につけ、予測が難しい未来を生きていく力を育むことを教育目標とする聖徳学園中学校。文字にしてしまうと目新しさはありませんが、聖徳学園の場合はひと味違います。Apple Distinguished School に認定されていたり、STEMにArtsを取り入れるSTEAMを大切にしていたり、先進的な取り組みをしている同校の場合、先進は当たり前のこと。進むべき道が見えていてそれを必然として実践しているように思います。生徒の未来を考えれば当然必要となることを、当たり前のこととして日々実践している学校。聖徳学園にはそんなイメージがあります。
さて前置きが長くなりましたが、今回は、5つの入試の中で ICT + STEAM 教育に興味や関心がある受験生を対象としたプログラミング入試について、プログラミング入試担当の鶴岡 裕一郎先生と広報部長 倉田 豊子先生にお聞きしました。

プログラミング入試担当 情報システム部長 鶴岡 裕一郎先生

まずプログラミング入試を取り入れた背景について教えてください

「 “子供は異能の存在”です。本校ではそんな一人ひとり異なる能力を持った子供たちに、自分の得意な分野を伸ばす場所を提供したいと思っています。
今年でiPadを導入して9年目になりますが、早くからICT教育に力を入れてきた本校の教育やICTスキルのある受験生に、もっと門戸を広げていこうということからはじめた入試です」

2科4科の勉強に長けた子だけではなく、自由な発想を持っている子、未知なることに挑戦したい子、ICTに興味がある子にも来てほしい。そんな想いから2019年入試からスタートしたプログラミング入試。プログラミングが小学生でも楽しめる環境が整い、Chat GPTが登場した今、プログラミング入試は、ArtsのあるSTEAM教育を行う学校として、聖徳学園らしいよりクリエイティビティの大切さを重視しているといいます。

STEAM教育紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=3t7qjkRr7sU

プログラミング入試は、どんな入試なのでしょうか

「出題された課題をMinecraft(マインクラフト)を使って作成するプログラミング試験、インタビュー試験、レポート試験が行われる入試です。昨年の課題は『指定されたWorldで打ち上げ花火ショーをデザインしなさい』。基本となるプログラミング能力に加えて、レッドストーンを活用した論理回路や数学的な座標系の理解、また花火ショーの企画・演出というクリエイティブな要素も含んだ試験となっています。またプログラミングだけでなく、インタビューやレポート作成もありますのでコミュニケーション能力や発信力も問われます」

花火を打ち上げるには、チャットコマンドや乱数をつくるコード、座標の考え方など複雑なことが求められます。さらにその花火は「誰に見せたいのか」「どういう場所でどう体験して欲しいのか」という企画・演出も評価対象になるといいます。

プログラミング入試説明会動画
https://www.youtube.com/watch?v=HHZXbPGFQcM

プログラミング入試は、どんな受験生にマッチするのでしょうか

「入口は『ゲームが好き』でもいいのですが、プログラミングに興味があり、マインクラフトを触ったことがあり、聖徳学園で勉強したいという受験生です。また入試では3つの観点を大切にしていますので、これらの観点も参考にしてください。1つ目は、人が話していることをしっかり理解して知識や技術を使って達成できること。2つ目は、プログラミングを最後まであきらめないで構築できること。3つ目は、失敗しても自分で振り返りができて、どこに理由があったのか自分なりに考えることができ、表現ができることです。まとめてしまうと、論理的思考、課題解決能力、コミュニケーション力ということになりますが、そこに加えてクリエイティブ能力や表現力、デザイン能力も評価対象です。マインクラフトが好きで慣れていることは必須かもしれません」

また、いくら素晴らしいものを作っても自分勝手な理解でつくったものは評価は低く(1つ目の観点)、苦しくても好きなことなら考え続けることができるはずなので「あきらめたら そこで試合終了」(2つ目の観点)であり、失敗して試行錯誤してもそれを言語化してそこから学べるかどうか(3つ目の観点)が大切。プログラミング入試も「正解のない問題」に対してチャレンジするという同校の理念に通じるものだというお話もありました。

教えて!学校のこと 試験のこと

左からS.Nくん(高1)、O.Uさん(中3)、N.Kくん(中3)、N.Eくん(中1)

Q1 聖徳学園をどこで知り、プログラミング入試を選んだ理由は?

「小学校の時にパソコンに触れる機会がありiPadが使える学校がいいと思って選びました。またプログラミング入試は、Minecraftがいつも遊んでいた好きなゲームだったので選びました」(S.Nくん)
「親がピックアップした学校に聖徳学園があり、iPadが使えることに興味を持ち、説明会に行ったらプログラミング入試という面白そうな入試があったので選びました」(O.Uさん)
「僕は逆でプログラミング入試をやっている学校として聖徳学園を知りました。しかも小6の頃、はまっていたゲームがMinecraftで、これは受験するしかない!となりました」(N.Kくん)
「兄が楽しく通っていて、iPadで家庭学習をしている様子を見て、僕も聖徳学園に入りたいと思いました」(N.Eくん)

趣味はプログラミングというN.Eくん(中1)。
部活は、理科部と空手部。

Q2 プログラミング入試の合否は、どこで決まると思っていましたか?

「プログラムの組み立ては練習すればできるので、課題をどれだけ見やすくしてデザインを加えられるか。試験の後に作文があるのでそれもなるべく読んでもらえるように書きました」(S.Nくん)
「僕はプログラミングが一番重要で、全ての建造物をプログラミングで一生懸命つくりました。『これは何ですか』と聞かれ、即行でこれはピラミッドをつくっていると答えたのですが、それがインタビューだったのかも知れません」(N.Kくん)

N.Kくん(中3)は、N.Eくんのお兄さん。
部活は、理科部と空手部と水泳部。

Q3 インタビューはどうでしたか?

「試験の後にインタビュー試験があるといわれていたので面接みたいなものかと思っていたら、『どうだった?』『よくできました』みたいな簡単なものでした」(S.Nくん)
「私は作文を書いてる最中に、試験官の先生に話しかけられて感想を聞かれた感じなので拍子抜けしました」O.Uさん

趣味は、散歩のO.Uさん。近くの公園をよく散歩するそう。
部活は、動画研究部。受験生に学校を案内するSTARs(聖徳アンバサダーズ)に参加。

STARsによる学校案内
https://www.youtube.com/watch?v=Fq7X7RkFJYA

Q4 聖徳学園に入学してみてどうですか?

「知らない人と仲良くなれるのかなと思っていたのですが、授業でも仲良くなれる機会があるのが良かったです」(N.Eくん)
「ICTは僕にとって必需品。限界のある自分のスキルや勉強を補助して伸ばしてくれる存在です。おかげで苦手だった勉強ができるようになりました」(N.Kくん)
「入学する前から自由な人が多いんだろうなと思っていたら、やっぱりそうでした。あと先生が身近な存在に感じるようになったのと、iPadでの授業がほとんどなので、黒板消しがない学校です」(O.Uさん)
「入学した時に自分専用のiPadをもらって、うわー!となりました。それ以来、授業に行事に学校生活にiPadは欠かせないものになりました。コロナの時も活躍し、本当にICTを使いこなしている学校だと思います」(S.Nさん)

食べること(特にハンバーガー)が好きなS.Nくん。
部活は、動画研究部。生徒会活動にも従事。

Q5 これからプログラミング入試を受験する人へメッセージを

「僕は学校の教室で3回教えてもらう機会があったのですが、それだけでは足りない、練習すれば早く組み立て終わるので、Minecraftを家で練習できることが必要だと思いました。また間違えてもデリートして組み直せばいいので、あわてずに取り組んでください」(S.Nくん)
「緊張せず、参加した説明会に行ってる気分で受ければ受かります。慣れも大事なので、説明会には全部参加して慣れておきましょう」(O.Uさん)
「僕はめちゃめちゃ緊張してお腹が痛くなったので、O.Uさんがいうように慣れは大事だと思います。あと試験前にスクラッチはやっておいた方がいいと思います。Minecraftとほぼ同じコードの組み替えがあるので、スクラッチのやり方さえ理解できていれば、やり方でつまづくことはないと思います。あと入学してからプレゼンを学んで思うのですが、プレゼンを勉強しておけば、自分の作品をもっと上手く書いたり、答えられたなと思っています。作文と人前で話す練習はしておくと良いと思います」(N.Eくん)

最後に、ICTが得意なプログラミング入試で入学した生徒におすすめな新しいコース「データサイエンス」が、2024年の4月から高校で開始されるといいます。どんなコースなのか広報部長 倉田 豊子先生にお聞きしました。

広報部長 英語科 倉田 豊子先生

「ICTを活用した授業や探究型授業で、データの扱いの大切さに気付いた学校長が、高校生にもデータサイエンスの知識を学ばせる重要性に注目し、データサイエンスに明るく国際バカロレア(IB)教員であるドゥラゴ英理花を迎え、2024年4月から、高校に『データサイエンスコース』を開設します。データサイエンスというと理系のイメージがあるかも知れませんが、“教科の壁”を超えた教科横断型の学び、さらに英語力の強化(一部教科は英語イマージョン)を行い、ビッグデータを読み解ける力を養い、豊富な知識に裏打ちされたクリエイティブな発想ができるリベラルアーツ教育を、文理融合、探究型で学べるプログラムを提供していくコースです」

データサイエンスコース紹介ページ
https://jsh.shotoku.ed.jp/data-science/

高校受験では、内申が9科38以上であったり、PISAと同類のリテラシー試験や探究型試験があったりと、ハードルが高いものになっているので、中学受験で入学し、高校でデータサイエンスコースを目指すのがおすすめかも知れません。

取材Memo

プロに迫る本格的な編集室
STEAM教育のAは、Arts。自由な発想で新しい価値を生み出し、相手に伝えるOutputを重視している聖徳学園では、「課題」をこなすのではなく、「作品」として発信するまでを学びとしています。授業では、iPadのアプリでの動画制作を行っていますが、もっと本格的にやりたい場合には、プロが使う「Adobe Premire Pro」がインストールされたMacBook Proやクロマキー撮影ができるスタジオがあり、凝った作品づくりができる環境が整っています。中2生が制作したという作品をチラッと見せてもらいましたが、撮り方や演出もプロレベル!舌を巻きました。