【日駒】の桜修館型と標準型から選べる適性検査型入試で、勁く成長する6年間へ。

適性検査型

京王井の頭線で渋谷駅から2つ目の駒場東大前駅から徒歩約3分。都内有数の文教地区にある、日本工業大学駒場中学校・通称「日駒(にちこま)」。日駒は現在、大胆な学校改革と生徒一人ひとりを大切にした多彩な学習サポートで進学校化を図っています。新しい試みを次々に取り入れ目覚ましい成果を上げている日駒の適性検査型入試について、教頭の藤森先生にお話を伺いました。

教頭 藤森 啓 先生

適性検査型入試についてお聞かせください

「適性検査型入試は、将来のリーダーやトップランナーとなる方の入り口と位置付けています。試験は、適性検査型Ⅰと適性検査型Ⅱからなる2部構成で行います。適性検査型Ⅰ(国語)は、表現力や創造力を問う試験で、桜修館型か標準型を選ぶことができます。適性検査型入試Ⅱ(算数・社会・理科)は、思考力・表現力・情報処理力を問う試験になります。適性検査型入試のほか本校では、教科型入試、プレゼンテーション型入試も行なっています。」

桜修館型と標準型の違いは、どこにありますか?

「桜修館型は、2つの短文を出して比較させ、自分の考えを述べるという出題形式です。標準型は、長文を一つ提示して簡単な語句についての問題と、ストーリーを創作してもらう問題、自分の考えを述べてもらう問題が出題されます」

適性検査型入試は、どのように対策したらよいですか?

「まず、本校の過去問を解いてもらうことが必須です。同時に、学校や家庭で話題となったトピックについて自分の頭で考えたり、理由を尋ねたりする習慣を日常的に養うことをお勧めします。『この物事は、なぜそうなるのか?』と根本的なところまで考えを深めたら、その考えを人に話す練習も必要です。考えを一度自分の外に出すということは、とても大切です。実際に話す練習をすることで、分かったつもり・話せるつもりになっていないか確認できます。また、普段から自分の経験やエピソードを書き出してまとめておくと、解答の幅と深さを広げることにつながります。ぜひ取り組んでください。さらに実践面の対策として、時間を測りながら問題を解き、自分がどのくらいのスピードで内容を理解し判断できるのか感覚を養うとよいと思います」

教えて!学校のこと 試験のこと

入試のことや6年間の学校生活について、適性検査型入試で入学した高校3年生のお二人に話を聞きました。

左からA.F.さん(高校3年生)、担任の今井正徳先生、K.I.さん(高校3年生)

日駒受験を決めた理由は?

「日駒のことは、両親が探して教えてくれました。学校説明会に参加したのですが、そのときの印象がとてもよかったので受験を決意しました。説明会では、特に『6年間を通してカリキュラムが整っています』という話があり、勉強面の安心感がありました」K.I.さん

「模試の会場がたまたまこの学校だったことが、日駒を知ったきっかけです。その後、学校説明会で図書館が充実しているのを見て、すぐにこの学校が好きになりました。また、学校の雰囲気も自分に合ってるように感じられて、第一志望校よりも日駒に入学したいと思うようになりました」A.F.さん

適性検査型入試に向けて、どんな対策をしましたか?

「塾からもらった基礎的なテキストを一通り解いてから、過去問を繰り返し解きました。特に作文は力を入れました。受験を決めてから入試まで半年しかなかったので、とにかく集中して勉強しました」A.F.さん

「第一志望が都立でしたので、都立の対策をすれば日駒の対策にもなるという感じで勉強しました。具体的には、文章を読んで自分の考えをまとめる練習を何度も何度も繰り返しました」K.I.さん

蔵書数約4万冊、カフェのようなスタイリッシュな図書館

日駒は、どんな学校ですか?

「先生方が、生徒のことをとてもよく見てくださっている学校だと思います。他の学校の友人と話をする度に、そのことを再認識します。生徒一人ひとりをしっかり見てくださっているので、僕たちもありのままの自分で成長することができます。一個人として先生方に尊重してもらっているのを実感しています」K.I.さん

「明るい人が多く、クラスもみんな仲良く賑やかです。個性的な人が多いクラスで、それぞれが『自分』というものを持っていて、その個性を高めたり技能を突き詰めたりしています。また、そうした自分と違う個性をお互いに受け入れる懐の深さもあります。個々の時間を大切にするときもあれば必要に応じて一致団結する、仲間と楽しむときは楽しむ一方で勉強するときはする。そうしたメリハリもきちんとつけられる級友がそろっているので、毎日がとても楽しいです」A.F.さん

女子が少ないですが、学校生活はどうですか?

「女子の数を特別意識することはありません。女子だけで過ごすということもないですし、男女関係なく交流を深めています。また、学校生活に不便を感じたこともありません」A.F.さん

学習面では、どのようなサポートがありますか?

「高校になって導入されたタブレットに入っている学習用アプリが、気に入っています。このアプリを使えば、教科のなかでも苦手なところだけ集中して勉強することができます。それでも分からないときは、先生に直接質問しています。これを繰り返すことで、苦手なところを埋めています。もちろん、アプリは、普段の予習復習にも活用しています」A.F.さん

「とにかく、先生方の支援がすごいですね。『大学受験、絶対合格!』というモチベーションで導いてくださる先生もいれば、最難関大学の合格に向けた充実したテキストを独自に作成してくださる先生もいます。テストにおいても学習成果をしっかり測ることができるので、毎回満点を目指す心意気で勉強していれば、どんな大学も合格できるのではないでしょうか」K.I.さん

大学進学や将来については、どのように考えていますか?

「国公立大学の文学部を目指しています。日駒では、友達や先生方のおかげで個性を伸ばすことができました。また、コロナ禍で自分に向き合い『考える力』も付きました。将来は、6年間で培ったそうした力を活かせる仕事、クリエーターなど何かを創り出す職業に就きたいです」K.I.さん

「食品生命科学という分野があるのですが、その学科のある大学に向けて総合型選抜の勉強をしています。食品がもつ健康に関わる機能や効果を研究する分野で、将来は健康食品などの応用に向けた研究をしたいと考えています」A.F.さん

日駒の適性検査型入試を考えている方へのメッセージは?

「受験では学力も重要ですが、一番重要なのは、やはり本人がどうしたいかという部分だと思います。志望校に偏差値が届かないとか、過去問で分からない問題があったとしても、とにかく『ここに通いたい』という自分の気持ちを信じて、頑張ってください」A.F.さん

「適性検査型は特に、考える力が必要です。そこで、普段から考える姿勢を養っておいた方がよいと思います。テレビやSNSを見るときも、問題意識を持つことが大切。『ここで言っていることは本当か?』、『グラフや数字におかしなところがないか?』。目にした情報をそのまま受け入れるのではなく、何でも一度、自分の頭で考えてみることが大事です」K.I.さん

取材Memo

学力アップの支援策「ファイトノート」と「光風塾」
取材に協力してくださった在校生が口をそろえて評価していたのが、学習支援の手厚さです。そして、その象徴的なものに「ファイトノート」と「光風塾」があります。「ファイトノート」は、中学1、2年生に配布される家庭学習ノートです。国語の学習内容や日記を中心としたこのノートに毎日記入することで、学習の習慣と基礎学力が身に付いていきます。また、「光風塾」は、難関大学に特化した大学受験対策プログラムを実施している附属施設です。校内の選抜試験に合格した生徒のみが入塾でき、費用は一部教材費などを除いて無料。豊富な指導歴を持つ東大・京大卒業の講師陣や選りすぐりの現役東大生たちが、直接指導にあたっています。中学2、3年生を対象にした「光風塾ジュニア」もあります。