新タイプ入試紹介

2月3日に適性検査が行われる公立中高一貫校の併願を意識した入試です。東京都・神奈川県の多くの私立校ではそれに合わせて2月1日より、千葉県や埼玉県では12月～1月に適性検査型入試が行われています。

入試問題は、グラフや図表などから読み解いて、自分の考えも交えて記述で解答するものが多く、４教科を横断した知識や思考力、作文能力が求められます。

併願受験しやすくするために、近隣の公立中高一貫校の入試問題に寄せた問題を出題する学校と、独自に進化させてきた問題を出題する学校があります。

受験生が持っている力や教科をまたいだ総合学力を独自にみようとする試験をこの分類に入れています。

適性検査的な問題を出題する学校や、学校が工夫を凝らした独自の問題を出題する学校があります。

受験生の考える力に焦点を当てた入試です。問題に対しどんな視点を持ちどのように考えて答えを導き出したのか、そのプロセスが考査されます。正解を求める試験ではなく、応用力や知恵や工夫を見る試験ともいえ、学校もそれが見られるように工夫を凝らした様々なスタイルの問題が出題されています。

スポーツ、習い事、芸術、趣味など小学生時代に打ち込んできたことを、受験生自身がプレゼンテーションする試験です。試験はプレゼンテーションだけでなく、あわせて小学校で学んできた基礎的な教科試験や作文、面接などが組み合わせて行われることが多いです。

英語を学んできた小学生や帰国子女など、入試に英語力を生かせる試験です。大きくは１）英語１教科、２）試験科目に英語選択、３）英検などの資格で加点の３つがあります。中には英語の筆記試験を実施せず、インタビューや対話形式での面接、グループワークで交わす英会話で、受験生のリスニングとスピーキング力で評価する学校もあります。

英検などの民間資格試験の取得級やスコアを出願時に申告すると、教科型試験科目の合計点に加点する優遇措置や免除などがある、英語資格や英語力を利用して受験する試験です。

聴く力や文章や話すことで伝える力など、言語によるコミュニケーション力をみる試験です。言語の聞き取り、内容の理解、主旨の把握などをした上で、要約したり、質問に答えたり、文章にしたり。言葉を受け止め、それに対して自分の言葉で伝える力が考査される試験です。

自分ならどう探究し、どう解決するかなど、正解より解決の方向性を見出すための思考のプロセスをみる試験です。多くは入学してからの探究学習につながっており、小学生時代に、正しく読む力や素早く数える力や間違えずに書く力を積み上げてきたか、またその子なりの思考力・判断力・表現力・主体性はどんなものなのかが考査されます。

複数の受験生と同じテーマに向き合う中で、人の意見を聞く、自分の考えをまとめる、発表する、発表のサポートをするなど。与えられたテーマに対し、グループでディスカッションを行い、ディスカッションをした内容を各々が役割をもって一つにまとめ、発表する試験です。主体性、協調性、思考力、プレゼンテーション力など、グループ一人ひとりの発言や立ち居振る舞いをみる試験です。

実際に当日に行う実験を通して、自分の考えをレポートにまとめ、発表する試験など、理科や科学が好きな子に向けた試験です。事象や現象、データを観察・解析する力に加えて、その結果を伝える力も求められます。

実際に当日に行うプログラミング課題に応じ、ロボットを動かしたり、物を運ばせたりします。試験時間内に自分が意図したことを実行させるには、どんな指令をだし、どうすればゴールできるのか試行錯誤を繰り返していきます。知能と技能と論理的に考える力が考査されるテストです。