付属校と進学校のメリットを高次元で融合。日本大学高等学校・中学校の魅力は、自分が見つけた未来に全力で進める環境が整っていること。内部推薦制度で国内最大の総合大学である日本大学への進学を目指せるだけでなく、国公立大学や最難関私立大学にも挑戦することができます。また常に高みを目指して教育システムの進化をはかる同校では、2022年度から「中高一貫2-1-3システム」を導入。中学3年間を2年と1年に区切り、中学3年次を高校進学前の「特別進学コース」「総合進学コース」「スーパーグローバルクラス」のプレコースと設定。生徒一人ひとりの夢の扉を開く流れをよりスムーズにした教育システムへと進化させました。 今回は、そんな日大中学の新しい教育システムと英語教育、またその入口の一つとなる英語入試について、鈴木中学教頭にお聞きしました。
新しいコース制についてお聞かせください。
「これまでの各コースについていたイメージを一新し、生徒が自分の未来を描きやすく随時選択できるように進化させました。新たに設置されるアカデミックフロンティアコースは、日本大学の各学部を訪問し、例えば理工学部ではロボットのプログラミング、生物資源科学部では実験実習、歯学部では模擬的な歯の治療体験など、探究学習や体験学習を通して新たな知識を主体的に学び『自ら道をひらく』人材を育てるコース。グローバルリーダーズコースは、充実した海外研修プログラムはもとより、近年のグローバル教育の推進により英検2級以上の生徒が多く入学してくる状況を鑑みて、新たに英語の授業は少人数のレベル別クラス編成を展開します。生徒一人ひとりの英語力をはじめとした学力に寄り添ったグローバル教育を重視したコースです」
2-1-3システムついて教えてください。
「内進生の大半が内部進学のため、生徒によっては外進生に比べ中学3年次にちょっとのんびりしてしまいがちです。ですが大学受験を考えた時、この中学3年の1年間は無駄にできない大切な1年です。そこで各コースともコースの特長的な学びを2年間に集約し、中学3年次を一度自分が進みたい進路を考え、高校での学びの準備期間(プレコース)として設定しました。もちろん、高校進学時にコースの変更もできますので、英語力を活かして海外大学へ進みたい、難関大学を目指したいなど、より自由に自分の『夢の扉』を開くための、魅力あふれる教育システムにすることができました」
日大中学の英語教育について教えてください。
「本校には、アメリカ、オーストラリア、マレーシア、パナマ出身の7名のネイティブ教員がおり、英語を通じて様々な文化にも触れ合う機会があります。ALT(外国語指導助手)でもTT(ネイティブ教員と日本人教員によるチームティーチング)でもなく、ネイティブの教員が1人で授業を展開する、本校の英語学習の特徴は、英語学習を“授業内” にするという発想にしばられず、海外研修、グローバルセミナー、オンライン英会話、英語プレゼンテーションなど、様々な学びの中で英語を使いながら、どのような語彙や文法項目が必要なのかを生徒自身に発見させる指導と、それができる環境が整っていることにあります。英語選択入試や帰国生入試で入る生徒が多く在籍するグローバルリーダーズコースでは、取り出し授業や海外大学を目指す生徒へのサポートも行い、将来世界を舞台に活躍できる実践的な英語力の向上に努めています」
その他の英語教育の取り組みについて教えてください。
「希望者を対象に週一回放課後に受けられるベルリッツメソッドに基づく英会話の授業や、スタディサプリENGLISHの活用、ネイティブ教員が常駐し、気軽に英会話を実践できるイングリッシュ・ラウンジ、中学生も参加可能な短期海外英語研修(オーストラリア)など、グローバルリーダーズコースだけではなく、グローバル教育の推進を掲げる本校ではすべての生徒がイングリッシュ・リテラシーを高められる環境を整えています」
英語入試について教えてください。
「帰国生とA-2日程の2科目入試は、算数は必須で、もう1科目は国語か英語のどちらかを選択して受験できる試験です。ちなみにA-2日程の英語は英検3級〜4級程度の学力を想定、リスニング問題が10題、空所を補う文法・語法が20題、語句の並べ替える構文・文法が7題、空所を補う語彙が10問、英文解釈が8問、テーマを与えた自由英作文が1問出題され試験時間は50分です。帰国生入試とA-2日程ともに、国語と英語のどちらを選択すれば良いか、英検3級〜4級程度にしては問題が難しいなどの声もいただきますが、まず過去問を解いてお子さまにはどれが向いているのかご判断いただければと思います」
最後に受験生と保護者に向けたメッセージをいただけますでしょうか。
「本校の英語教育の魅力は、実際に見ていただくのが一番です。コロナ禍の学校説明会は、学校生活や部活動の映像を流す教室などを割り当てて行っていたのですが、ネイティブの教員たちは、説明会参加者のために実際に英語の授業を行いました。また、ICTとアクティブラーニングで培った本校生徒たちのプレゼンテーションのスキルは、素晴らしいものがあります。本校にご興味がありましたら、ぜひ説明会に足を運んでいただけたらと思います」
2022年度下期には直通線が整備され、相鉄線からでも「日吉」駅までダイレクトアクセスが可能になる予定です。2021年度入試の全体志願者は2,477人、受験者1,988人、実質倍率4.7倍(A-2日程の英語・算数選択受験は、実質倍率2倍)の日大中学は、アクセス性の向上により、今後ますます受験生が増える可能性があります。そんな中で英語での受験は、実質倍率が低い狙い目の入試。英語力に自信のある受験生は、チャレンジしてみると良いのではないでしょうか。
教えて!学校のこと 試験のこと
「英語選択入試」で入学された生徒さんへのアンケートです。
中学受験を考えはじめたのは何年生の頃ですか? またそのきっかけは?
「4年生の頃。公立よりも私立の方が、自分の英語の力が伸ばせると思ったから」
「4年生。英語に力を入れている学校に入りたかった」
塾や習い事に通っていましたか? それ何対策でしたか?
「英会話スクール 集団指導塾(国算理社)」
「集団指導塾(算) 個別指導塾(英理社」
英語はどこで勉強しましたか? 英検は持っていますか?
「1歳から7年間アメリカに住んでいて、現地の幼稚園、小学校に通っていました。日本に帰国してから英検を受けました(準1級、2級)」
「個別指導塾、親、オンライン授業の英語レッスン。 英検は持っていません」
日大中学をどこで(誰から)知りましたか?
「塾の紹介です」
「親から」
説明会には参加しましたか?またその時の印象は?
「部活動の紹介動画を見て部活動が盛んで楽しそうだなと感じました。みんな学校生活を楽しんでいる印象を持ちました」
「ネイティブの先生がいていいと思いました」
日大中学を選んだ理由は?
「家が近くて自分の性格にあっていると思ったため」
「ネイティブの先生がいて、アメリカみたいな授業をしているから」
試験で英語を選択した理由は?
「自分の得意科目だから」
「アメリカに5年住んでいて、国語より得意だったから」
入試の試験問題はどうでしたか?何か覚えている問題はありますか?
「算数が難しかったです」
「たくさん受験生がいて、その中の数人しか受からないと思って緊張した」
クラブ活動は何部ですか?
「吹奏楽部(クラリネット)」
「物理部」
日大中学はどんな学校だと思いますか?
「明るくて元気な人が多い」
「英語に力を入れていると思う」
日大中学はどんな人に向いている学校だと思いますか?
「人数が多くていろんな人がいるので、たくさん友達をつくりたい人に向いていると思います」
「英語、運動が好きな人」
これから中学受験をする人へメッセージをお願いします。
「算数が得意な人が多いので、入試に向けて苦手な人は頑張るといいと思います!!自分の力を信じて頑張ってください!!Never give up!」
「英語はこれから重要になるから頑張ってください」
- 取材Memo
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全方位、揃っている。あとは君が主役になるだけ。
教育熱が高く近隣にも学校が多いエリアで、日大中学の最大の差別化ポイントは、内部推薦制度を利用した日本大学への進学だけでなく、難関大学や海外大学をも目指せることではないでしょうか。しかしその差別化ポイントは、人工芝のグラウンド(第1、第2)、アリーナ、テニスコート、温水プール、柔道場・剣道場などの充実した設備、2020年に日本教育工学協会(JAET)から「学校情報化優良校」として認定された先進のICT教育、盛んな部活動、そして今回ご紹介した英語教育など、あげだすとキリがないほどです。そこで思うのは、日大中学は生徒に必要なものが全方位で揃っている学校だということ。日大中学に進学したら、あとは自分次第。環境はある。さぁ君は何の主役になりたい?全力で応援するよ!日大中学は守備範囲が広くその範囲を進化と深化し続けている学校だと感じました。