明治の女子教育の先駆者、下田歌子は、イギリスの教育を視察し、自主独立と慈善博愛の精神を育む彼地のモットーを実現すべく、招かれて本校の初代校長に就任しました。国際的視野と進取の精神は100 年ちかくの歳月を超えて、本校の現在に生きています。中学・高校の 6 年間は、一生の友人、かけがえのない経験、趣味や思想を得て、人格形成していく、子供から大人への青春時代です。それだけに本校は、従来の日本の中学、高校教育のレベルを超える、高度で幅広い体験を可能にする環境を提供し、自らを律しながら意欲を持って学ぶことができる人になるよう、また共に生きていく社会人としての知識と技能を身につけるよう、生徒諸君への支援を惜しみません。
本校では、この10年間にわたって最新のテクノロジーをベースとする ICT 環境、教育活動の高度化を目指すカリキュラムの革新、バランスのとれた人間性を涵養するキャリア教育や行事の数々を積み重ねてきましたが、その意味で、本校自体も青春真っただ中にある未来志向の学園です。本校はさらに上を目指して、単なる進学校にとどまることなく、生徒自身が人生には多様な選択肢と可能性が待っていることを体得し、一生涯を通じて母校として誇り続けることができる学校になろうとしています。生徒諸君が、さまざまな教科の学習と幅広い活動を通じて、自分とは異なる個性を持つ同級生に出会い、協力を学び、やがて自らの情熱を注ぐことのできる諸分野へと羽ばたいていく基礎を確立していけるよう、そのサポート役として教職員は一体となって頑張っていく所存です。