東急東横線・目黒線、市営地下鉄グリーンラインに加え、2023年3月に、相鉄・東急直通線が開業。さらにアクセスが良くなる日吉駅から徒歩約12分(登下校時はスクールバスを運行)の日本大学高等学校・中学校は、充実した学習環境の中、生徒自らの希望で日本大学への進学、国公立・最難関私立大学受験を選択でき、そのサポートもしっかり行うハイブリット校。勉強やスポーツに熱中しながら、中高一貫2-1-3カリキュラムで、自分の未来を余裕をもって考え、挑戦できるのが何よりの魅力です。
今回は、そんな日大中学の魅力と適性検査型入試について、齋藤善徳先生にお聞きしました。
御校の魅力を3つあげるとしたらどんな点でしょうか?
「1番目は外進と内進の両方が狙えるハイブリッドな大学進学です。今は大体50%が日本大学へ進学していますが、部活を楽しみながら、塾に通うことなく学校の授業や中間・期末テストを頑張るだけで日本大学に行くことができます。これ以上の安心感はないと思います。特に将来、医学部、歯学部、薬学部、獣医学部を目指すなら、日本大学への内進は大きな魅力だと思います。2点目は、中高一貫2-1-3のカリキュラムです。0学年で自分のやりたいことに挑戦するために、中学2年から自分の将来を考えるようにしています。付属校なのに中学2年では早すぎるというご意見があるかもしれませんが、早い方が状況や気持ちが変わったら選び直せる余裕があります。自分の進路はたっぷり時間をかけて決めるのが良いと思います。3点目は、私学の原点かもしれませんが、一人ひとりの生徒を丁寧に育てるということでしょうか。ICTなどいいことはどんどん採り入れますが、不易流行です。変えてはならない人間教育では、程よい距離で一人ひとりの生徒に寄り添い、応援することを大切にしています」
「これからの時代は、体だけでなく精神的にタフであることも必要」と、齋藤先生。生徒が自らの力で自分の未来を切り拓く「生きる力」を身につけられるよう応援していきたいともおっしゃっていました。
適性検査型入試はどんな公立校との併願受験が多いでしょうか?
「一番多いのが桜修館、その次が横浜サイエンスフロンティア、横浜南です。最近は、川崎市立も増えてきました。県立相模原も若干名います」
昨年の適性検査型入試の受験生は192名。「公立が本番でいいです。練習試合としてどんどん使ってください」と、齋藤先生。
適性検査型入試は、どんな問題が出題されるのでしょうか?
「適性検査Ⅰは国語で、2つの文章を読み取って答えるもの。適性検査Ⅱは、数学と理科と社会の問題が混ざっていて、基礎学力と幅広い学習力で答えるものになっています」
適性検査型入試の対策は?
「日頃から知的好奇心を旺盛に持って、何でこうなるの?と積極的に聞くことが大切だと思います。保護者の方は、何で?何で?に答えるのは大変かもしれませんが、知的好奇心を育てるには一番いい方法だと思います」
適性検査型入試で入学した生徒は、職員室でいろいろな教科の先生を捕まえては質問をする生徒、授業終わりに必ず質問をしてくる生徒、体育の授業でも「なぜ?どうして?」の質問をたくさんする生徒など、知的好奇心が強い生徒が多いといいます。
適性検査型入試で入学された生徒さんは、どちらのコースに?
「コロナでグローバルリーダーズコースを選んでも海外研修に行けない影響があったのかもしれませんが、グローバルリーダーズコースが4割、アカデミックフロンティアコースが6割という感じでしょうか。年によって差はありますが、海外研修が復活すれば、グローバルリーダーズコースの方が多くなると思います」
イングリッシュラウンジ、オンライン英会話weblio、スタディサプリENGLISH、ベルリッツ、英検特別講座など、授業だけでなく充実したサポート体制で、自然に英語が話せるようになる環境づくりを行なっている同校。短期・中期・長期の3つのコースから選べる海外研修/留学制度は、非常に人気が高いプログラムだといいます。
適性検査型入試で入学された生徒さんは違いますか?
「型にはまらない子、考えて行動する子、自己主張ができる子が多いと思います。学業でもスイッチが入るとすごく伸びるので、適性検査型入試で入学した子が上位層に位置し、牽引しています」
同校では探究授業の強化を行なっており、課題解決に取り組む探究授業が適性検査型入試生とマッチングし、成績を伸ばす結果に結びついているのではないかと推測しています。
来年受験する、受験生と保護者へメッセージをお願いします。
「小学校から勉強することは絶対にいいことです。子供は短距離走を走っているのではありません。中学受験で勉強した経験は、みなさんの力になりいつか花を咲かせます。コロナ禍で、お子さまはもちろん保護者の方もいろいろ大変だと思いますが、今までの成果を存分に発揮しベストを尽くして欲しいと思っています」
ICT教育とグローバル教育の先進校で、Aiming High(常に高みを目指そう!目標を高くもとう!)と謳う同校。前へ前へ進む進歩的なイメージでしたが、今回の取材では、生徒にアナログ的に寄り添っているお話が印象に残りました。
大学入試でハイブリットな同校ですが、人間教育においても、ICTとアナログ・コミュニケーションを使いこなすハイブリット!?そんな一面を知れば知るほど、適性検査を受検するならおすすめの、絶対に外せない併願校と感じた取材でした。
教えて!学校のこと 試験のこと
「適性検査型入試」で受験した生徒さんに試験や学校についてお聞きしました。
Q 中学受験を考え始めたのは何年生の頃ですか?またそのきっかけは?
・小学6年生です。親に勧められたことがきっかけです。
・小学4年生の夏休み頃です。受験をしたきっかけは家でのゲームをする時間が多かったため、勉強をする時間を増やそうと思ったからです。
Q 塾や習い事に通っていましたか?それはどこの塾で何対策(対策科目など)でしたか?
・湘南ゼミナールで適性検査の対策をしていました。
・臨海セミナーで適性検査対策に通っていました。
Q 適性検査型の対策としてどのような勉強をしましたか?
・時間内に作文を書いたり、たくさんの資料の中から必要な情報を抜き出したりする勉強をしていました。
・適性Ⅰは文章の要点をつかむ練習や作文の練習をし、適性Ⅱは計算練習やグラフ・表などから分かることを読み取る練習をしていました。
Q 日本大学中学校をどこで(誰から)知りましたか?
・塾の先生に教えてもらい、知りました。
・知り合いが通っていたので、その知り合いから知りました。
Q 説明会には参加しましたか?またその時の印象は?
・参加しました。iPadを使った勉強が面白そうだと感じました。
・参加しました。校内がきれいで、気持ちが良かったです。
Q 日本大学中学校を選んだ理由は?
・家から距離が近いこと、iPadを使った学習に興味があったからです。
・大学内部進学があり、家からの距離が近いからです。また寄付金がかからず、親に負担をかけないで済むからです。
Q 適性検査型入試を選択した理由は?
・文章を書くことが好きだったからです。
・塾で適性検査型の対策をしていたからです。
Q 入試の問題はどうでしたか?何か覚えている問題はありますか?
・500字の作文が印象的でした。全体的に文章を書く問題が多かったです。
・グラフや表についての問題が多かったです。サイコロの問題、環境問題についての問題、地層の問題などがありました。
Q クラブ活動は何部ですか?
・バドミントン部
・物理部
Q 日本大学中学校はどんな学校だと思いますか?
・一人ひとりが周りのことを考えられる温かい学校だと思います。
・色々な部活があって好きな部活を見つけて参加できたり、検定(ニュース検定、ことわざ検定、漢字検定など)を受ける機会が増えたりと、良い経験がたくさんできる学校です。
Q 日本大学中学校はどんな人に向いている学校だと思いますか?
・勉強と部活を両立したい人に向いていると思います。
・仲間と協力して勉強し、一緒に成長できる人が向いていると思います。
Q これから中学受験をする人へメッセージをお願いします。
・本番は何があるかわかりませんが、最後まで諦めずに頑張ってください。
・自分もはじめは受験と聞くと不安でいっぱいでしたが、自分に自信を持って試験に挑んだ結果、無事に合格することができました。これから受験をする人も自分に自信を持って、当日に力を発揮できるよう頑張ってください。
- 取材Memo
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日大付属ならではの中高大連携教育。
日大中学は、16学部87学科を有する日本最大級規模の総合大学、日本大学の付属校。中高大連携教育として、日本大学の専門設備や研究機関を訪問したり、一部の学部では大学の授業を履修することもできるといいます。中高生にとって、本物に触れる体験は、将来の自分を意識するいい刺激となることは確かで、それが医学など、幅広い分野で可能となるのは、日大付属ならではのメリット。他校の中高大連携では得にくい大きなアドバンテージではないでしょうか。