ことばにこだわり「英語表現力入試」と「日本語表現力入試」を行う女子聖学院中学校

言語表現型入試

1905年に創立されたキリスト教(プロテスタント)を基盤とする女子聖学院の教育スローガンは「Be a Messenger (語ることばをもつ人を育てます)」。

誰もが毎日使うことばですが、ことばにはその人が何を大切にしているか、どういう思考を持っているか、その人の人格や人柄が表れるものです。女子聖学院では、中高一貫教育の中で多くの学びと経験を通し、日本語でも英語でも自分の思いを表せる豊かな「ことば」を育む教育が行われています。

特にこれからのグローバル化・複雑化する社会においては、自分とは異なる意見を持つ人への理解力と豊かな自己表現力を養うことが重要です。女子聖学院では、英語でも自分のことばを持つことに力を入れており、ネイティブ講師とのコミュニケーションを通して文化・言語を学び国際理解を深めるGlobal 3day Programや海外研修、英語によるスピーチコンテンテストなど、英語で考え、英語で発信する力を養うプログラムが豊富です。

また高校からの英語授業は、レベル別に行われ、ネイティブによる「アカデミックライティング」の授業など、力に合った英語力を向上させることができ、難関国際系大学志望者は英検準1級、中堅大学志望者も英検2級合格を目指します。

「Be a Messenger」の基本は、日本語を養うこと。

日本語は、私たちの生活の根幹を支える大切なことばです。中1、中2で週1時間行っている「聞く・話す」の授業では、調べる、まとめる、発表するという経験を積むことによって、知識や語彙を増やしながら考え、自分のことばを自分の中に養います。そしてそれが正しく相手に伝わるように発信できるようになることが自分のことばを持つということにつながります。女子聖学院では、ICT教育を学びの場に取り入れ、ビジュアルや音声を交えた双方向の授業に加え、発表という経験や共感というフィードバックのある五感で学ぶ教育に積極的に取り組んでいます。

最先端のICT教育の場

最先端のICT教育の場

壁2面は全面ホワイトボード、そして4台のプロジェクター、2画面表示の電子黒板、また生徒用のiPadが用意された「フューチャールーム」は、主体的な学習やグループ学習の場として整備された最先端のICT教室。共同作業やプレゼンテーション、広いホワイトボードを活用しての授業など「新しい学び」の舞台となっています。また2020年3月はじめから、休校期間の対応として「G Suite for Education」を導入し、動画教材や課題の配信、ビデオ通話による面談や生徒間のグループ活動をオンラインで行ってきましたが、登校再開となった現在もこのシステムが授業などに活用されています。次年度より、新入生全員が一人一台のiPadをもち、さらに効果的にICT機器を活用してクリエイティブに学んでいきます。

教えて!学校のこと 試験のこと

「英語表現力入試」と「日本表現力入試」で受験した生徒さんに試験や女子聖のことをお聞きしました。

将来は英語をいかして服飾デザイン系の仕事につきたいNさん 高校1年生

最初は緊張しましたがはじまったら楽しかったです。

6歳までアメリカで暮らしていたNさん。小学校6年生までは静岡にいて急遽東京に引っ越すことになり学校を探すことに。お母さんと相談してプロテスタントの学校に決めて出会ったのが女子聖学院。記念祭の受験者相談で英語表現力入試を知り受験することにしました。しばらく英語から離れていたNさんは、試験までにアドバンテージになるように英検3級を取るように勉強しながら、面接やリスニングを練習。事前に送られてきた暗誦課題を一生懸命覚え、自己紹介文は作文だけでなく表現も加えられるように頑張りました。そして臨んだ試験では「最初はとても緊張していましたが、ネイティブの先生から家のことを聞かれたりすると緊張もほぐれ、楽しく試験を終えることができました」と言います。また高校生になった今、人種問題や環境問題、SNSの問題、いじめの問題などを自分の経験からテーマ設定し、全員が英語でオリジナルのエッセイを書いてスピーチするコンテストがはじまり、どんなテーマにするか考え中とのことでした。

部活はコーラス部のGさん 中学2年生

本が大好きで日本表現力入試を受けました。

小さい頃から本を読むことが大好きだったGさん。塾で国語と算数を習っていましたがキリスト教学校フェアで女子聖学院の日本語表現入試を知ってチャレンジすることにしました。受験勉強としては、過去問題を解いて、自分の意見を他の人に話す練習をしたと言います。そして臨んだ入試は「解いてる途中からすごく楽しくなって、終わった後にお母さんに思わず『すごい楽しかった!』」と言ってしまったほど。試験は「答えを書くというより自分を表現しているのが楽しかった」と言います。入学後は国語の授業などで「自分が思っていることを言うのは簡単ですが、思考回路が違う人に自分の考えや思っていることを正確に伝えるのはすごく難しい、そのためにことばを選ぶのもすごく難しい」と思うようになったと言います。中学2年生で、そんなことが思えるのはすごいことだと思いました。

取材Memo

一つ一つことばを選んで話す姿が印象的でした。
顔が見えないインターネットの普及で、なりすましや虚偽、コピーペーストが日常茶飯事となった今、ことばをきちんと見分けて受けとめられる力、そして正確にきちんと伝えられる力がますます大切になってきたように思えます。「Be a Messenger」を提唱する女子聖学院の生徒さんを取材して印象に残ったのは、生徒の方が質問をきちんと受け止め、ことばを本当に一つ一つ大切に選んで話しているということ。自分のことばを持つということは、きちんとコミュニケーションをするということと同義語なのだと思いました。