人に伝える表現力をはかる「グループワーク型読解・表現入試」を行う聖セシリア女子中学校

グループワーク型入試

聖セシリアは、昭和4年(1929年)に、カトリックの一信徒が創立した歴史ある中高一貫女子校です。認定された聖堂やご聖体がありますが、同校は修道会によらない全国的にも珍しいカトリック校です。校訓は、キリストの教えである「信じ、希望し、愛深く」。多様な価値観、多様な個性を認め合う21世紀において、カトリック精神にもとづいた「神を識り、人を愛し、奉仕する心をもって、広く社会に貢献できる、知性を持った人間の育成」を建学の精神としています。

教育プログラムでは、「読解力」「論理力」表現力」の育成を3つの柱に、中高6年間を3ブロックに分け、成長段階に応じた指導を行なっています。例えば「表現力」の育成では、英語芸術学校マーブルスと連携し、英語のセリフを覚えて英語で歌う、英語ミュージカル「イングリッシュエクスプレス」などを行なっています。 また聖セシリア女子の制服は、清楚でかわいいと人気。足元はセシリアブルーといわれるブルーのソックスで、正装は白のブラウスに白ベスト、ベージュの縁取りのある紺のブレザー、グレー無地のスカートですが、普段は正装や標準服のシャツやスカートを自由にコーディネイトして着用することができます。

「読解・表現」試験の後に行われる「グループワーク型入試」

2科4科のA方式に対してB方式として設定された「グループワーク型・読解・表現入試」は、新聞や雑誌等の記事を読み、自分の考えを記述する筆記試験の「読解・表現」(試験時間30分)と「グループワーク」(試験時間40分)で構成されています。

当日は「読解・表現」試験が終わると、座席番号などが書かれたカードが渡され、「グループワーク」の実施教室に移動。胸に番号が記されたシールを貼り、8人程度のグループに分かれます。そこで「幸せな人生を送るためには?」などのグループワーク課題が与えられ、5分程度で自分の考えとその理由をまとめます。次はグループで集まり、話し合いをスタート。司会進行係や書記係などの役割分担をする受験生が自然発生的に出てくるグループもあります。

受験生は、健康や愛、名誉、信仰、財産、努力、学歴、友達などの多岐にわたる項目からそれぞれが選び出し、各自が自分の意見を発表。その後は、意見交換の時間となり、これからの多様な価値観、多様な個性を認め合う時代を生き抜くための資質が見られます。 試験結果は、当日インターネットで発表されるため、併願する受験生にも人気の試験となっています。

聖セシリア バレエ スタジオ

聖セシリア バレエ スタジオ

聖セシリアには、学園創立80周年の記念事業の一環として開校された「聖セシリア バレエ スタジオ」があります。施設の広さは約136㎡ほどあり、バレエ用床材(リノニウム)と2方向の壁面に鏡が張ってあります。「(公財)井上バレエ団」の積極的な支援をもらい開校したこのバレエスタジオは、放課後に希望制で受講でき(他の部と兼部可)、バレエという総合芸術に触れられる場となっています。

取材Memo

卒業生のほぼ100%が「入学してよかった」。
卒業生対象のアンケートで、毎年ほぼ100%の生徒が「聖セシリアに入学してよかった」と答えるといいます。生徒指導は「生徒理解」からはじまり、スクールクンセラーや研修を受けてカウンセリングマインドを高めた教職員、さらにはスーパーバイザー(医師)まで整えた体制で対応。聖セシリアは、思春期の子どもを安心して預けられる体制のある学校だと思いました。